現在日本では、緊急事態宣言が発令され自粛ムードが漂っていますが、中国では春節が明け活発に活動が再開されているようです。

20210219昨年は、全世界が業績を落とす中、唯一成長を続けた中国ですが、その背景には、政府の支援としたたかな戦略があったようです。

世界中のあらゆる産業が新型コロナウィルスによって生産を落とすのを見込み、クリスマス需要の商品を昨年の8月から10月にかけ世界中に輸出したので中国の生産高を確保したそうですが、それにより様々な影響が出ています。

輸出したコンテナが相手国の港についてもコンテナを運ぶ車の手配が新型コロナの影響で手配がつかず、港で滞ったり、運搬した先で荷物を下ろす従業員が手配できず、コンテナが放置されたりと物流に支障が発生しました。中国から出荷されたコンテナは、各地、特に北米で溜まってしまい、コンテナが回収できなくなりました。

すると、アジアの諸国が商品を輸出しようとしても、船積みのコンテナが不足し納期通りの出荷ができなくなってきています。
コンテナが集まらないので、船の運航をキャンセルする船会社も少なくありません。要するに、経済の循環機能に障害がでてしまいました。

新型コロナウイルスは人体に入ると免疫機能を阻害し血栓ができ人体の循環機能に悪影響を及ぼしますが、ここにきて経済の循環機能も阻害しています。
人体については、様々なワクチンが開発され効能に期待が寄せられていますが、ここ数年で世界中の政治や社会環境が捻じれしまったように思います。こちのワクチンも出来ればいいと心から願っています。

弊社の中国事務所の社員も春節で帰省していましたが、四川省から浙江省に大渋滞に巻き込まれながら帰ってきました。例年のような親戚一同一緒に大宴会は出来なかったようですが、家族で楽しく過ごせたようです。