これまで連続で、米中貿易摩擦~米中貿易戦争をみてきました。
中国との貿易がメインの弊社は、中国とのやり取りを通してなんとなく心配していましたが、今回は中国サイドの経済にスポットをあて、その影響が米中に留まらないとの見方を紹介したいと思います。
トランプ大統領は、中国との貿易戦争を続ける期間について、「無期限だ」との答え。8/23にも、第2弾の制裁関税を発動する方針で、中国も報復関税課す方針。
一方、中国経済の行方は、
① 金融システムのリスクを防ぐため、当局が規制を強める
⇒金融面で経済を支える力が弱まる
② 米国との貿易戦争
⇒投資家心理に影響し、株式相場を押し下げ
貿易戦争の広がりが中国経済に想定外の衝撃をもたらさないのか?
大きな影響が出るのは間違いないが、中国が米国に輸出する製品のすべてが中国で生産したものでない。
世界的な供給網が築かれ、かなりの部分、日本、韓国、台湾の部品でできている。
対米黒字が減らないのは、中国が供給網の末端にあり、世界の製品が中国から米国に向かう構造になっているから。
貿易戦争は、供給網全体に打撃を与え、影響は、中国に部分的に輸出をするすべての国に広がると、思われる。
もちろん、世界経済に衝撃があるであろうことは、容易に想像がつきますが、このように名指しされると、ハッとしてしまいます。 M.T
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